季節料理おばら、三代つづく女将の店

はじまりは屋台のおでん屋さん

初代女将が屋台のおでん屋を開業したのが昭和30年。
ちょうど西岸良平さんの、その後映画化もされた『三丁目の夕日』の舞台となったころです。 新城のまちも、電気関係の企業が続々と進出し、活気溢れる時代だったのではないかと思います。


小唄の師匠でもあった初代女将がその人柄を買われ、あるひとから屋台ごと商売を譲り受けたことからスタートします。
女将は名古屋生まれ。芸事にも長けていたようですが、ユーモアのある人柄で、何より人と話すことが上手なひとでした。
日本舞踊や三味線などもこなす、粋な女性だったようです。観劇した芝居の話をする女将のお喋りを聞いたお客様が『実際に観るより楽しい!』と言ったというエピソードもあります。


数年後、当時中学生であった二代目女将がセーラー服で店の手伝いをするようになりました。
社交的な母とは対照的に無口でシャイな娘。そんな異なるタイプの母娘がきりもりするお店は微笑ましくもありましたが、反面、二代目女将の厳しい修行の場でもあったのかもしれません。

昭和30年代、新城駅周辺の風景
創業当時のおばら
季節料理おばら初代女将
季節料理おばら初代女将

創業当時のおばら初代女将、新城駅周辺の風景

二代目(現)女将

初代女将の娘である現女将は、そのほがらかでおおらかな人柄でお客様を和ませてくれるひと。
持って生まれた洒落た感覚とアレンジ能力があるひとです。店内をよく見てみると、そんな女将の人柄を感じることができるものを見つけることができます。水彩で描かれた食材のスケッチ画もそのひとつ。

もちろん、こつこつ型の努力のひとですからその料理の腕前は筋金入り。現在も若女将の憧れのひとでもあります。

昭和44年に土間のある店と変化し、さらに平成元年に現在の3階建ての建物となり、今日に至ります。

季節料理おばら二代目女将
季節料理おばら二代目女将、学校に通いながら初代女将の手伝いを
季節料理おばら二代目女将の洒落た感覚
季節料理おばら二代目女将は絵が上手

”人とひとの輪をつなぐ”存在でありたい

現在のおばらは、母と娘。二代目と三代目女将がともにお店を切り盛りしています。

ほがらかで温かい若女将やスタッフの笑顔は、もうひとつのおばらの魅力のひとつ。ご来店いただければきっとそれが伝わると思います。
若女将はダンスやヨガなど、これまた多彩な顔を持つひと。豊富な話題も魅力

スタッフも醗酵マイスターの資格を取得するなど、伝統を守りつつ新しいことを常に吸収しながら、お客様に元気を回復していただける料理屋を目指しています。

季節料理おばら三代目若女将
季節料理おばら 伝統を守りつつ新しいことを
女性ならではの細やかなおもてなしとくつろぎが自慢の店です。
季節料理おばら厨房

お店のご案内

営業日・定休日・アクセスのご案内

月~木曜日:17:00~23:30 L.O.23:00
金曜日:17:00~24:00 L.O.23:30
土曜日:16:00~24:00 L.O.23:30
日曜・祝日:定休日

座席数

カウンター 8席
テーブル 4名様×2
小座敷 2~5名様×2室(そのうち1室に掘りごたつがございます。)
大座敷 6~16名様 1室

店内/座敷・ご宴会
アクセス

JR南武線 武蔵新城駅北口徒歩3分
神奈川県川崎市中原区上新城2-3-18
044-766-8407